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代表メッセージ

心を動かす音と映像を、新しい体験を、ひとつずつ、つくっていく。今日も世界中で、ヒビノは挑戦を重ねています。 代表取締役社長 日比野晃久 心を動かす音と映像を、新しい体験を、ひとつずつ、つくっていく。今日も世界中で、ヒビノは挑戦を重ねています。 代表取締役社長 日比野晃久

通期見通しを再び上方修正 2期連続の増収増益を目指す

2025年3月期の経営環境は、都市再開発計画やスタジアム・アリーナ改革の進展、大阪・関西万博需要の本格化が見られ、コンサート・イベント市場も活況を維持しています。

足元の業績は好調で、当中間期は、大型案件の剥落があったコンサート・イベントサービス事業は前年同期実績を下回りましたが、販売施工事業及び建築音響施工事業は大型案件が増加し、前年同期実績を上回りました。中でも、「長崎スタジアムシティ」及び「大型オンライン配信スタジオ」の2案件が牽引したほか、第3四半期以降に予定していた一部案件が前倒しで計上され、上方修正後の計画をさらに上回る進捗となりました。長崎スタジアムシティへは、当社3事業部とグループ会社3社が連携し、建築音響施工からLEDディスプレイ・音響・照明システムの販売施工まで、グループの総合力で、顧客のニーズにワンストップで応えるトータル・ソリューションを提供しています。

通期の連結業績予想も再び上方修正しました。当中間期における好調な業績推移、新規連結子会社の寄与、大阪・関西万博特需の取り込みと、大きく3つの要因により増収増益、連結売上高は過去最高を更新する見込みです。

配当につきましては、1株当たり中間配当40円、期末配当30円とする年間70円を予定しております。なお、中間配当40円には、「設立60周年記念配当」10円を含んでおります。今後も、安定配当の継続を基本方針としながらも、長期的な成長を見据え、持続的な配当水準の向上に努めてまいります。

中期経営計画3年目の進捗 3件のM&Aを実施

今後の成長戦略において、その中核を担うM&Aを推し進めることは、中期経営計画の達成だけではなく、当社グループのレジリエンスを高めることにも貢献します。

4ヵ年の中期経営計画「ビジョン2025」の3年目にあたる2025年3月期は、M&Aを活用して、さまざまなオンリーワンが集まることでグループとしての力を発揮する「ハニカム型経営」、いかなる経営環境にあっても持続可能な企業になるための「新領域」への取り組み、さらに、国境を超えて人々に価値を届ける「グローバル」な事業展開を進めています。

第1四半期には、株式会社エルロイなど映像制作会社9社を傘下に持つCHホールディングス株式会社を子会社化しました。CHグループのクリエイティブ力と、当社のバーチャルプロダクション技術を結集して、グループ内で企画から制作までをワンストップで行う事例も出始めています。

また、第2四半期には、高機能ワークチェアを中心とするオフィス家具の販売及びオフィス空間の設計・施工を行う株式会社オフィックスを子会社化しました。同社のワークチェアに対する情熱と、お客様の身体の健康に真摯に向き合う姿勢は、「満足してもらうだけでは不十分。感動を生み出してこそ私たちの仕事である」という当社の価値観と完全に一致しています。

そして、第3四半期には、オーストラリアにおいて業務用音響・映像機器等の販売施工事業を展開するInSight Systems Unit Trustの持株会社であるInSight Systems Holdings Pty Ltdを子会社化しています。同社の遠隔監視・保守技術を獲得し、AV&ITシステムのマネージドサービスを既存のビジネスモデルに付加することで、お客様に新たな価値を提供していきます。また、成長ポテンシャルの高いオーストラリア市場に進出することで、アジア太平洋地域における事業基盤を強化していきます。

私が目指す「ハニカム型経営」とは、世界市場のニッチ分野で勝ち抜くことができるグローバルニッチトップの集合体です。今後も、それぞれの領域で「まだ誰もやっていない」「お客様に最高と感じてもらえる」「他社に真似ができない」など尖った強みを持つ企業をグループに迎え入れたいと考えています。

設立60周年に際し、すべてのご縁に感謝 音と映像は世界をつなぐ架け橋

ヒビノ株式会社は、2024年11月13日に設立60周年を迎えることができました。これまで当社グループとご縁をいただいたお客様、お取引先様、従業員、そして株主の皆様に心から感謝申し上げます。

1964年にヒビノ電気音響としてスタートして以来、映像、照明、建築音響と事業領域を拡大し、さらに、海外に展開することによって持続的な成長を実現してきました。グループ会社は35社となり、1,600人を超える従業員が活躍しています(2024年9月30日現在)。さまざまな個性を持つ、国や文化も異なる従業員がヒビノで働くことに誇りを持ち、グループの未来を一緒につくっていくためには、目的地への道標となる「北極星」が必要だと考え、2022年にパーパス「音と映像で、世界に感動をクリエイトする」を制定しました。心を動かす音と映像を、新しい体験を、世界中につくっていきたいという想いを込めています。

大型映像サービス事業を立ち上げたとき、当社に入社したばかりの私には、やりたいことがありました。まだ国内では事例がなかったコンサートの映像演出です。コンサートのステージで音楽と映像が融合する、そんな光景を見てみたいと、夢中になって取り組みました。バンドの演奏に合わせてさまざまな映像が流れるというステージを初めて体験した観客の「ワーッ」という驚きと笑顔は、想像をはるかに超えるものでした。私はこの経験を機に、感動を提供する会社であり続けたいという思いを強くしていったのです。

音と映像の事業は、人と人が心を通わせるための入口として機能しています。当社グループが世界をつなぐ架け橋となって、地球上の感動の総量を増やし、社会課題の解決に貢献することができると信じています。

これまでヒビノを支え、育ててくださった皆様への感謝を胸に、次の10年、さらにその先の未来に向かって歩みを進めていきますので、今後とも温かいご支援をお願い申し上げます。

当社グループの概要や経営方針、業績等をわかりやすく説明しています。

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